名勝「湯畑」
草津温泉のシンボル「湯畑」
草津温泉の街並みは、平安末期から800年以上の時を経て築き上げられてきました。その中心には常に湯畑の存在がありました。
豊かな温泉が湧きだし湯治客や観光客から親しまれてきた湯畑は、今もなお衰えることなく、草津温泉の象徴としてありつづけています。
湯畑内には源泉や、温泉を冷まし湯の花を採るための7本の湯樋や、温泉が滝となって流れる湯滝があり、夜間にはライトアップされ、幻想的な雰囲気を演出しています。
2017年10月13日に、国の文化財「名勝」に指定されました。
泉質ゆえのこだわりが
草津の顔である「湯畑」の上部の源泉から湯を通している湯樋は、松ヤニの染みた厚さ5cmの松材です。こんこんと湧き出る酸性の湯に耐える材質は、脂分をたっぷり含んだ上質の松や檜が最適なのです。
多くの宿に、情緒ある木製の湯船が多く残されているのもそのため。
草津の泉質が、温泉情緒をも演出しています。
湯畑に咲く花
湯畑の湯樋を源泉が流れ、自然の空気にふれるうちにできる湯の花は、いわば天然の入浴剤。草津では2カ月に一度、湯桶に流れ込む湯を一時的に止め、手作業で丁寧に掻きとっています。この時できる湯の花は、円柱状のおみやげ容器(内容量:約95g)にして、なんと約6,000個。豊富な温泉の恵みを、ご家庭でもお試しできます。
温泉の恵みを享受できるように
地元の人々の生活のために設置され、地元の人々が管理運営する共同浴場が町内に点在しています。そのうち、湯畑広場にある「白旗の湯」と「千代の湯」「地蔵の湯」の3か所は観光客の方向けです。
共同浴場をご利用の方は、以下のことをお読みになり、ご利用下さいますよう、よろしくお願い致します。
- 各地区の共同浴場に提示してあるルールやマナーなどに注意してご利用ください。
- 共同浴場へ行かれる方は、タオルを持参してください。
- 共同浴場は、トイレが使用できない所もあります。
- 入浴中は、大声を出したり、騒いだりするのは止めましょう。
- 水を出して温度を下げたい時は、他の入浴者の許可を得ましょう。
また、後から入る人の為に、 あまり水を入れすぎないようにお願いします。 - 浴槽に流されている温泉を止めるのは、おやめ下さい。
- 浴槽に持参したタオルを浸さないようにして下さい。
- 浴室から出る時は、脱衣室を濡らさないように、軽くタオルで体を拭きましょう。
- 脱衣室の床を濡らした時は、拭き取ってから、お帰り下さい。
後から来た人が、気持ち良く利用することができます。